第3回フットケアの日市民啓発関東地区大会 報告

  1. 活動報告

下北沢病院 西出 薫

2019年3月9日(土)、下北沢病院と隣接の北沢タウンホールにてフットケアの日市民啓発関東地区大会を日本フットケア学会と下北沢病院、さらに一般社団法人足の番人との共催で行いました。

スタッフは関東地区のフットケア指導士24名、足の番人コアメンバー6名および下北沢病院職員11名、展示2社を含め計44名でした。

今回はメインテーマを「守ろう!いつまでも歩けるあなたの足👣」とし、足から健康を守ることの大切さを楽しく学べる、体験型イベントとして企画しました。
病院会場では医師・フットケア指導士による足の悩み相談、足のサイズ計測、企業展示を行い、北沢タウンホール会場では、フットケア体験、歩行診断(歩行年齢)、靴の履き方選び方、足の番人紹介コーナーを設置しました。そのうちフットケアや靴の履き方選び方コーナーにはフットケア指導士とフットセラピストや作業療法士である足の番人コアメンバーが一緒に来場者に対応し、お互いにフォローしあいながらイベントを盛り立てていただきました。また2月7日に一般社団法人として発足した足の番人紹介コーナーも設置し、参加スタッフや一般市民に向けてPRしました。

来場者は約100名、参加アンケートは71名から回収しました。アンケート結果では、女性来場者が8割、年齢層は70歳以上が45%で中高年が9割を占めました。参加者の住地区は世田谷区内が7割でしたが、他府県からの参加者も1割強ありました。イベントの内容は80%、スタッフの対応は85%が「満足・大変満足」と回答し、不満の回答はなく高い満足度を示しました。興味を引いたコーナーは、歩行評価(41)、足の悩み相談(37)、フットケア(34)、足の計測や靴の履き方はともに(30)であり、各コーナーまんべんなく興味を持っていただけました。また、足への関心は「以前からある」が74%に対し、「関心が持てた」方が22%あり、啓発の効果が得られました。また来場者の足の悩み(複数回答可)では、足趾変形(23)、胼胝鶏眼(21)、爪トラブル(19)、足の冷え(17)、足の痛み(11)の順で、複数の悩み保持が38人と過半数を占めました。足に関する体験イベントということで、関心が持っている方や足の悩みのある方に多く参加いただき、概ねご好評をいただけたようです。

参加者コメントは好意的なものが多く、フットケア指導士のスタッフからも足の番人コアメンバーと協働し、いい体験ができた、勉強になった、また機会があれば参加したいという声をいただきました。来場者、スタッフ双方に満足度の高いイベントを開催することができて安堵するとともに、コメントでいただいたいくつかの課題への取り組みを踏まえ、今後のイベント運営をさらに改善させることも重要だと感じています。参加いただいたすべての皆様に深く感謝申し上げます。

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